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このような方にオススメのイベントです

  • ロボット操作・操縦の自律化・自動化について興味がある
  • 模倣学習・予想学習技術を活用した取り組みについて興味がある
  • これまでロボットで解決が難しかった課題の解決方法を探している

概要

■2023年2月15日(水) 17:00- 18:00開催

 現在の国際宇宙ステーションでは宇宙飛行士が様々な実験やシステム維持のための作業を実施しています。宇宙で活動できる宇宙飛行士の人数とその作業時間には限りがあり、より持続的な宇宙環境利用・有人宇宙活動に向けて作業の代替・支援可能な自動化・自律化技術が期待されています。現在の宇宙ステーション船外ではロボットアームによって機器の設置や移設を行っていますが、ロボット操作に適した形状・材質の対象物にする必要があるという制約があります。反面、宇宙飛行士が活動する船内においては人を前提とした対象物の設計となっており、ロボットによる作業の支援・代替が困難です。柔軟物の取り扱いがその一例です。

 打上質量の低減や収納スペースの最適化の為に実験やタスクの前後で必要となる物品を柔軟なバッグ(ソフトバッグ)に梱包しています。物品の準備や片付けは定常的に発生する繰り返し作業となりますが、ロボットにはソフトバッグやハーネスの操作など微小重力の環境で時々刻々と変化する柔軟物の動きに対応して操作を行うことが難しく、現在は作業を宇宙飛行士に頼っている状態です。

 これらのモデル化が難しい対象の作業代替の解決方法の1つとして、視覚(カメラ)や触覚(センサー)などのさまざまな種類のデータを元に高度な判断を行い複数タスクをこなすようなマルチモーダルなAIの適用によるソフトバッグのファスナ開閉など、不定形作業に対応できる高度な模倣学習・予想学習技術が期待されております。

 このたび当社の模倣学習・予想学習技術が採用されたJAXAの研究開発契約「2022年度機械学習を活用したロボット操作の自律化検討・試作等」では、エクサウィザーズがこれまでのロボットAI開発により培った経験と技術を活用し、物資輸送用バッグ(CTB: Cargo Transfer Bag)の操作に対して、模倣学習等の手法を用いたソフトウェアの試作および実機におけるデモンストレーションを行います。そしてこれにより、通信遅延やリソースの制約が想定される有人宇宙拠点への適用を想定したロボットによる操作作業の自律化検討を行います。

【プレスリリース:エクサウィザーズの模倣学習・予想学習技術がJAXAにおける有人宇宙拠点内クルー作業の自動化・自律化に向けた技術検討の対象に採用】

 本セミナーでは、上記の研究開発にかかわるJAXAの大塚氏と山口氏にご登壇いただき、宇宙拠点内におけるロボットの自動化・自律化に向けた取り組みの詳細について解説いただきます。また、セミナー後半のパネルディスカッションでは参加者様からのご質問にも可能な範囲でお答えいただく予定です。是非お誘いあわせの上ご参加ください。

(本セミナーは無料です。)

Program
プログラム

17:00-
はじめに、ご登壇者様の紹介
17:05-
模倣学習・予想学習技術による有人宇宙拠点内クルー作業の自動化・自律化に向けた技術検討
大塚様
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
有人宇宙技術部門
有人技術センター
主幹研究開発員
大塚聡子 氏
山口様
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
有人宇宙技術部門
有人宇宙技術センター
研究開発員
山口正光ピヨトル 氏
17:20-
パネルディスカッション&質疑応答
伊東和哉さん
株式会社エクサウィザーズ
AIプラットフォーム部
exaBase serviceグループ
AIコンサルタント
伊東和哉
17:50-
ご案内
場所
Zoomオンライン開催

開催日程が近くなりましたら、エクサウィザーズから視聴のためのZoom URLをEメールでご案内いたします。お申し込みフォームからお申し込みください。

Profile
プロフィール

大塚様
大塚聡子 氏
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
有人宇宙技術部門
有人技術センター
主幹研究開発員
工学部/物理工学(アルミ表面物性の研究)を卒業後、東芝/宇宙事業部に入社。
宇宙ロボット黎明期の宇宙業界にデビューし、宇宙ロボットの研究開発を担当。
1990年から「きぼう」のロボットアームの開発チームに参加。
2007年に、東芝/宇宙事業部がNECに譲渡され所属は変わったが、ロボットアーム全体の取りまとめ業務を継続。
ロボットアームを軌道上に送り届け、初期運用を見届けた後は、次世代宇宙ロボット像を構想。
2022年から現職。
スタンフォード大学で航空宇宙修士号、慶應義塾大学でシステムエンジニアリング学博士号を取得。
山口様
山口正光ピヨトル 氏

宇宙航空研究開発機構(JAXA)
有人宇宙技術部門
有人宇宙技術センター
研究開発員

メカトロニクス専攻&人間機械システムデザイン専攻修了(ダブルディグリー)。 2019年JAXA入社。有人宇宙技術センターにおいて、自動化・自立化業務、 「きぼう」システムインテグレーション、月面有人与圧ローバ検討の業務に従事。 主業務では将来有人宇宙活動で宇宙飛行士の活動を支援・代替するロボットの研究開発と国際調整を担当。 目標は多様な人と技術を巻き込み、ワクワクするミッションを立ち上げること。

伊東和哉さん
伊東和哉
株式会社エクサウィザーズ
AIプラットフォーム部
exaBase serviceグループ
AIコンサルタント

台湾系産業用コンピューターメーカーや米国系POSレジスタメーカーにて営業職に従事、その後鴻海精密工業/Foxconnグループの日本法人にてネットワーク関連機器の事業開発担当として、大手通信関連企業向け次世代ルーター機器開発のPM、ストレージサービス事業の国内主担当などを経験。2018年、ソフトバンクロボティクスグループのアスラテック株式会社にてロボティクス技術導入検討フェーズから実運用まで一貫した業務支援に従事した後、2022年3月にエクサウィザーズに入社。ロボット向けAI「exaBaseロボティクス」を用いた社会課題解決提案を軸に、様々な業界における現場の社会課題解決に挑んでいる。

本セミナーは開催終了いたしました。